埼玉経営者協会 専務理事 廣澤様
全国の経営者が集まり情報交換をする『経営者協会』。協会の一つである埼玉経営者協会の専務理事である廣澤様が、透明性があり働きやすい組織作りを目指し、先日内田さんのセミナーを受けられたそうです。
※内田さんとはHUGRES代表である内田氏のこと。
経営者間でビジネスの知見を深めあう「経営者協会」

Q:埼玉県経営者協会はどのような活動をしていらっしゃるのですか?
「経団連」という組織があり、その傘下に47都道府県それぞれに1個ずつある経営者協会があります。経営者協会はそれぞれの地方の経営者の方を募って、一緒に勉強や情報交換をする団体です。現在650社ほどが所属しています。
Q:協会内で内田さんとお知り合いになったと聞きました。
そうですね。元々内田さんは協会のメンバーでして、その中でセミナーのお話をさせていただいたり、さまざまな活動にご協力いただいたりしました。
Q:経営者協会ではどのようなセミナーを開催されているのでしょうか?
埼玉県経営者協会のホームページを見ていただければわかると思うのですが、旬のテーマや新入社員教育、役職別の教育など、会員企業のニーズを幅広く想定しながら、いろんなセミナーをやっています。その中で内田さんの業務内容にうまくリンクするもので、大企業の興味を引き出せそうなものがあれば、内田さんに講師としてセミナーに登壇していただきました。
Q:セミナーは、どんな方が参加されるのでしょうか。
650社の参加企業全体にアナウンスを行い、経営者の方だけで参加されることもあれば、内容によっては人事の人など特定の属性を持つ方が参加されます。テーマのニーズによって来場される方の属性は幅があるのかなと思います。
経営者だけに参加を呼びかけても、みなさん忙しい方ばかりでなかなか参加していただけないので、それぞれの企業で興味がある方やその分野に近いところで働いている方たちにもご参加いただいています。経営者協会の会費で運営しているので参加料金は原則無料です。
ストレングスファインダーで自分の強みと貢献の仕方を学んだ

Q:社内研修や人事・人材育成、コンプライアンスに悩む人事の方が増えているとお聞きしました。
内田さんに登壇依頼をされた時は、どんな内容のセミナーが開催されたのですか?
内田さんは“働きがいについて”“若手社員のモチベーション”などのテーマで登壇を依頼しました。その講演中にストレングスファインダーを使っていただきました。
Q:協会内で実施して好評だったストレングスファインダーの研修を貴会にも取り入れたそうですね。
どのような内容だったのでしょうか?
事前にストレングスファインダーを全社員(7名)で受講して、その結果に基づいてフィードバックをいただいた形です。フィードバックは組織全体に対してと、社員一人ひとりに対していただきました。
最初内田さんからお話を伺った時は、「自分にはそういう性質があるのか」という共感と「本当にそんな部分が自分にあるの?」という意外性を感じました。
セミナーを受けて、相手の性質を意識したコミュニケーションが取れるようになったと感じています。まだ劇的に変わった部分はありませんが、このような小さな変化の積み重ねが、後に組織に大きな影響を与えると思っています。
Q:経営者の間でも、モチベーションに対する関心が高まっている状態なのでしょうか。
そうですね。若い人、いわゆるZ世代だけではなくひとつ上の世代でも、賃金以外の部分でやりがいを感じないとモチベーションが下がってしまう人が増えています。どうすれば社会に対して、自分の仕事が役立っている感覚を感じられるのか。やる気を持ってもらえるのか。その点に対して上の立場の人間が「今のままではダメなのではないか」と思うようになってきています。
そこで、若手社員のモチベーションを上げるためには、上の人間はどのように働くべきかという点について、内田さんにご協力いただいていました。そのような精神面についての課題は、内田さんの得意とする部分だと思います。特に良かったことは、ストレングスファインダーを通して「弱点よりも長所に着目して伸ばす」という思考が浸透したことです。
Q:研修を受けた企業様の感想などお聞きしてもよろしいでしょうか?
「自分だけがこの情報を持っているのはもったいない」と感じ、内田さんに社内研修を依頼したいと希望された企業様がおられました。ストレングスファインダーを社員に受けさせてほしいという別の企業様のご要望もありました。
セミナーはどうしても総論で終わってしまいがちで、細かい悩みは会社ごとに全く違うので、より最適化されたアドバイスを聞きたい人が多かったように思います。特にストレングスファインダーについては評判が良かったです。私も実際に体験して、多くのことを学ぶことができました。
Q:協会内で実施して好評だったストレングスファインダーの研修を貴会にも取り入れたそうですね。
どのような内容だったのでしょうか?
参加型のワークショップ形式で、参加者全員が現場ですぐに活用できる学びを促す工夫がされていました。
研修で用いられたデータを見ながら経営者協会という職場の雰囲気を全員が認識し、その上で自分の個性と貢献の仕方を考えよう、といった内容でした。
部下のやりがい・働きやすさは上司で決まる
Q:近年は社内のメンタルヘルス管理が重要視されていますが、協会内の企業様には精神面の課題に悩んで
いるところもあるのですか?
ありますね。情報社会でストレスのきっかけが多い時代ですから、経営者としては仕事だけのフォローでは不十分だと感じています。ですが精神面の問題にアプローチするのは難しいので、悩んでいる企業様は多いと思います。
私としては、せっかくうちに入社することを選んでくれた社員なので、気持ちの面で挫折してしまうのはできる限り防ぎたいです。
内田さんは面接経験や1on1の経験が豊富なので、そのような経験に基づいていろいろなことをお話いただきました。社員としても、経営側の人間としてもお話いただけるのでありがたかったです。
Q:協会内には、中途採用人材の扱い方に悩んでいる企業様が複数あるとお伺いしました。
ケースバイケースではありますが、郷に行って郷に従うことに抵抗がない人なら、中途採用でも全然問題ありません。ただ今までの経験から良い意味でも悪い意味でもプライドが高くなってしまっている人ですと、どのように接すれば良いか悩む企業様が多くいらっしゃるのが現状です。内田さんはそのような人相手でも、両方の立場に立って中立的に考えてくれました。
中小企業は新卒採用が難しく、どうしても中途採用がメインになってきます。教育にお金をかけることが難しいですし、そもそもエントリーが集まりません。ですから経験がある人を選り好みしすぎるのもよくないなと思っています。
Q:埼玉経営者協会の今後の課題はありますでしょうか?
経営者協会の大きなミッションの一つは会員企業のニーズを捉えて、セミナーの内容をブラッシュアップしていくというものです。そのため、メンバー個々人が自分の考えを持って、会議の場でアウトプットしてもらうことが重要です。そこではなんでも言える「心理的安全性」が確保された空気が必要になるので、内田さんと協力して心地よい組織作りに努めていきたいです。このような雰囲気を作るためにはメンバーの強み、とりわけ自分自身の強みを把握することが重要なので、ストレングスファインダーを使ったワークは今後も実施していきます。
まずは弊社で実践し、結果が出たら会員企業に知識を共有していきたいですね。
埼玉経営者協会
ホームページ:https://www.saitamakeikyo.or.jp/
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