女性の活躍するフィールドを広げ、より多くの人材確保を目指す、女性警備員推進セミナーの講師及び意見交換会(埼玉県警備業協会主催、埼玉県浦和市)にて、ファシリテーターを努めさせていただきました。
当日は、30名もの現職の女性警備員(施設警備や道路誘導、スタッフ教育など)の方々がお越しに。
2020年の東京オリンピックに向け、警備業界はさらなる人手不足が予想され、女性警備員は今後ますます必要な人材になると言われています。しかしながら、女性比率5%という男性社会である警備業界へ入職する女性は、そう多くはありません。
彼女たちがこの業界を志望したのは、何故なのか。
「たまたま紹介で」
「ひとり親だったため、入社しやすい環境を、と選んだ結果」
「学生時代、プロの運動選手だったため、その流れで」
「再就職で、入りやすい業界だったから」
などなど。
その答えは意外にシンプルなものだったのです。
しかも、10年選手という方も多い。
志望動機はどうあれ、継続して働いているという事は、やはりやりがいはあるのでしょうか?
その答えがこちら。
「人の役に立っていると感じられるこの仕事が好き」
「女性ならではの対応が喜ばれる」
(けれど、日焼けが怖い、荷物が重い、男性トイレしかない、などの声も)
非常に厳しい環境下で働いているにも関わらず、目の前の仕事が社会から必要とされていると認識しながら、職務を全うされているその姿には、「まいりました」の一言で、久しぶりに胸が熱くなる機会をいただくことができました。
「この業界を今後もっと良くするために」
「男性社会からの脱却」
「女性ならではの視点やサービスの必要性がある」
「入ってみると、意外に男性は優しいし、休みは取りやすいかも」
といった声も。
介護士や保育士不足ばかりが叫ばれる昨今、警備業界での女性活躍もまだ始まったばかり。
もっともっとこの仕事の素晴らしさや奥深さについて、私自身も勉強させていただき、私たちの安全を守り、安心を与えて下さっている警備業界を盛り立てていけたらと感じた貴重な時間でした。
セミナーにご参加くださった、30名の現職女性警備員の皆様に心からの感謝をこめて。
ありがとうございました。
(2018年(平成30年)9月29日 埼玉新聞掲載)
(2018年(平成30年)10月5日・15日 合併号 警備業界 全国専門誌 警備新報掲載)
(2018年(平成30年)10月1日 警備保障タイムズ掲載)